私はつい数日前、この熊森協会の事を知りました。
そして私なりに何か少しでも協力出来る事はないかと思い、会員になり寄付させていただきました。
この事を教えていただきました、三浦様、ありがとうございます。
さて、私も数日前教えていただいたのですが、
この日本熊森協会というのは、日本に生息する野生の熊を保護し、そして熊が生息していく為に充分な環境を保護するといった
活動をされている組織です。
この活動は他の活動に比べて、なかなか支援が集まらないみたいです。
なぜかと言いますと、熊(相手)が
『物言わない』
からです。
相手が人間なら困っている人を助けると、
『ありがとう』
と言ってもらえるので、支援した方もやりがいが出てきます。
困っているときも、人間だと、
『助けてください』
とメッセージを送ることができます。
でも、動物や植物などはそのようなメッセージを送る事ができません。
そして支援の成果が出るのも非常にゆっくりみたいです。
熊は急に増えたりしないし、森も激変しません。
成果がすぐ現れないので、残念ながらなかなか支援者が続かないんです。
で、今、熊の現状は日本全国で熊がもう1万頭を切っています。
なのに去年、3000頭近く熊が殺されています。
殆ど、害虫駆除として殺されているそうです。
日本の熊はこのままだと絶滅します。
九州においては、もう絶滅してしまいました。
四国においては、あと20頭ほどしかいないそうです。
最近、ニュースなどで熊の目撃情報が増えたと言われていますが、
臆病な動物である熊は、森の中に餌があれば、
人間の住むエリアには来ない動物なんです。
もう森に、山に餌が残っていないからおりてくるのです。
じゃあ、なぜ餌が減ったのか?
50年以上まえの人間が、針葉樹林である杉を植えまくったからです。
戦後昭和30年代にかけて、杉を植えまくったのは、
高度経済成長に材木が足らない状態で、杉が良い値段で売れたからなんです。
今は、海外からの材木に価格で負けているので、売れません。
運び出すコストで負けるので、もう切り倒すことすらしない。
間引きも枝打ちもされていないため、
材木に適さない、細い杉が乱立し、荒れ果てたまま放置していて、悪循環なんです。
そしてどのくらい杉が多いのか?
日本の国土の7割が森林。その4割が杉です。
杉には実がなりません。下草も生えません。
人間にとって、役に立つ材木なんです。
当時、国策として杉を植えまくったのですが、これは大失敗です。
戦前、殆どなかった花粉症が、
現在、これだけひどくなったのも、これが原因です。
なんで、日本熊森協会が山を買い取り、広葉樹林を増やす運動をしています。
そうすれば、山が豊かになり、野生の動物の生息エリアが広がるからです。
あと熊森協会は、国産の杉を使う事を推奨しておられます。
杉の伐採が進み、広葉樹林を植樹できるようになるからです。
これから先、100年、1000年と日本の森が豊かになり、
熊が人間の住むエリアに出てこなくても大丈夫な状態にしていかなければなりません。
あと、最後余談ですが、
熊は雑食ですが、本州に住むツキノワグマは、肉を食べないんです。
私も教えてもらうまで知りませんでした、意外でしょ???
時々、人間を襲う事件がおこるのは、
人間を食べるためではなく、得体のしれないものに驚き、
パニックになって、向こうが殺されると思うからだそうです。
野生のツキノワグマの主食って、ドングリと果実です。
当店にご来店いただいています、お客様の皆様も、
こんな活動をしていることを知り、そして賛同していただける方が一人でも多く増えたらいいなと思っております。
日本熊森協会
http://kumamori.org/
この日本の森を豊かにし、
物言えぬ相手を助けてあげる。
これは人間にとって、非常に大切だと思います。