以前、美容室に勤めさせていただいているとき、
私はお客様にトリートメントの重要性、
ホームケアの重要性をお伝えしておりました。
『美容室に行ったときのトリートメントも大切ですが、
お家のヘアケアも大切ですよ』
とか、
『今から2、3回に分けて塗っていくトリートメントで、
髪に栄養分を入れていきますね』
とか、
『トリートメントを塗りながら、手の握る圧力で髪の中に浸透させていきますね』
とか、
トリートメントを塗り終わってから、
『この機械で暖かいスチームが出てくると思います。
そのスチームで浸透させていきますね。
で、最後に冷たい風が出ると思いますが、そちらで髪を収れんさせていきますね』
とか、
お伝えしておりました。
と言いますか、必ず説明しなさいというお店の方針でした。
お取引先のインストラクターが度々、
営業後に来られて、
トリートメント理論の講習などを受けて勉強していました。
そのトリートメント理論というのは、
髪が傷むということは、
キューティクルの傷んだ穴のようなところから、
髪の中の成分、毛髄質が流出して中身がスカスカになるということ。
だから、髪の毛と同じ成分で、
髪の内部の成分と同じ組成の近いたんぱく質で補充してやり、
その後、キューティクルと同じ成分で補修してやると髪は元どおりになる。
という、トリートメント理論の説明を受けていました。
『私は本当にそうなのかな?』
と何年も何千人と現場でトリートメントをさせていただくたびに、
疑問に思うことがありました。
まず、ドロっとしたトリートメントをあれだけタップリ髪の中に入れているのに、
カットしたときに、
髪を切った断面から、
トロっーっとトリートメントがにじみ出てこないんだろう?ということ。
そしてトリートメントをしたのに、
お客様によっては、あまり良くなっていない人や
トリートメントして、
髪がベタつきすぎたりして、
もう一度洗い流しに行くときも度々ありました。
どんなに高級なトリートメントを美容室でしても、
お客様から、
『シャンプーすればするほど、髪がギシギシになってくる・・・』
と言われ、
何かおかしいなと思いました。
そういった経験がありましたので、
私はもう一度、一からしっかりと勉強をやり直しました。
そして、
ようやくわかったのです。
今までのトリートメントがしてきたことは何か?
ずばり、コーティングなんです。
要するに、
髪の表面に皮膜を張るだけです。
内部には入りません。
低分子がどうだとか、
2浴式だとか、
3浴式だとかやっているのは、
傷んだ髪の表面にできるだけ、長期間付着させる為の工夫ですが、
残念ながら、付着したものは、やがて剥がれます。
お客様が言われる、トリートメントって洗えば取れるよね。はこのせいなんです。
オイル(油分)で、
髪をしなやかにする作用はありますが、
アミノ酸を構成する間に、
そのオイル(油分)がいきわたり、髪を修復するかというと・・・
そうは言えませんよね。
むしろ、酸化した油って髪や頭皮にどう影響するのか、
かなり気にかかるところです。
ベチョっとしたトリートメントは、
施述して、
数日して、
効果がなくなって、
また美容室に来ていただく。
というサイクルが簡単にできるので、
美容室の商売だけ考えると、
とても良いんでしょう。
ですが、
当店は、
髪を傷ませない。
髪を良くする。
という本質的な解決は
ベチョっとしたトリートメントでは解決できないと判断しています。
むしろ、
お客様を騙しているではないかと思います。
当店は、
できる限り、今の髪の状態を、
最大限良くしてあげる。
そして、これからもずっと、
痛めてから補修するのではなく、
そもそも髪の毛を傷めない施術をする。
髪や肌を本質的に良くするM3.5
を日常でご愛用いただき、
お客様から生涯にわたって支持を
受けさせていただければと思っております。
では、次は
本質的に解決する、
電子トリートメントの説明をさせていただきたいと思います。