髪が傷むのは、パーマやカラーの薬剤が原因です。
ここでややこしいのですが、パーマやカラーの薬剤は『還元』を行います。
以前のブログでは『還元』は基本的に良い事。
と言っていたのに、なんで髪が傷むの?
と思っていらっしゃると思います。
薬剤に含まれる成分はそれぞれ仕事があるんです。
成分を中に入れようとする成分。
中に入って髪の毛のアミノ酸の結合を切る成分。
髪の毛を構成するアミノ酸同士の結合を切ってしまうのです。
*M3・5は還元力は高いのですが、自然由来なので結合を切るギリギリで止めてくれます。
(結合を切りません)
で、切られてバラバラになったアミノ酸は結合が切られた部分から徐々に崩壊していきます。
バナナに傷がつくとしばらくしてその辺からだんだん黒くなり、腐っていくのをイメージしてください。
あんな感じです。
これが髪の毛が傷む原因です。
目には見えませんが、電子が飛んで変化していきます。
ちょうど鉄が錆びるようなイメージです。
飛んでしまった電子を補充してアミノ酸の崩壊を食い止めよう。
それがM3・5の電子トリートメントなんです。
髪の毛のアミノ酸に水分と電子を補充して、アミノ酸同士の結合をしっかりしてあげると、
髪の毛の状態はだんだん良くなっていきます。
*修復ではありません
そして日常生活においても髪の毛は徐々に傷みます。
髪はドライヤーの熱、紫外線によって酸化しているからです。
また塩素を含んだ水道水は、上記の薬剤の時と同じように
髪の毛を構成するアミノ酸同士の結合を傷つけ、そこから酸化が始まっていきます。
つまり、日常生活を送るだけで知らず知らずのうちに髪は電子を奪われていきます。
だから元通りにしたければ、逆に日常的に電子を補充してあげるしかないのです。
油(オイル)、シリコン、プロテイン、アミノ酸を髪に塗ったとしても髪のアミノ酸に同化することはありません。
つまり修復なんてものは不可能なんです。
これは、うち以外の美容室が目の色変えてやっている高級トリートメントでも、同じ。
基本的に付着するくらいが限界で、髪の表面から髪の内部へ入っていくことは不可能です。
(分子量が大きすぎるので)
油(オイル)なども浸透してもアミノ酸同士の間に入って柔らかくする、
つまり水と同じ仕事くらいが関の山で、後で酸化したりしてろくなことがないのです。
だから、油(オイル)を塗って、アイロンやドライヤーを当てるトリートメントなんてものは愚の骨頂です。
からあげや天ぷらの油を使った時と同じく、熱を加えると油自体が酸化するし、アミノ酸自体も熱酸化して変質してしまう。
手触りが変わっても髪には悪いことしかありません。
だからやめてください。
日常的にM3・5をスプレーするということは、崩壊しかかっているアミノ酸の結合を強くすることができます。
髪の毛を構成するアミノ酸の結合が安定するからです。
7日間で200ml使うと、髪質が変わってくるのはそうゆう原因です。
どうですか?
ツヤツヤでしょ?