クインテッセンス

お店の名前の意味とお店のコンセプト

非常にたくさんのお客様からクインテッセンスっていう意味ってなんなの?

とよくお聞きされるので、お伝えしようと思います。

QUINTESSENCE(クインテッセンス)は英語なのですが、日本語に訳すと『神髄・真髄』です。

非常に美しい言葉です。

そしてその言葉の意味が、『そのものの本質、その道の奥義』だそうです。

美容室の本質を提供できるお店にしようという想いからクインテッセンスになりました。

そして次はお店のコンセプトというには、小さいお店でいささか図々しいですが、それなりに私にも決めごとがあります。

ここからは私の主観しか入っていませんので。

ではちょっと時をタイムスリップいたしまして、私が幼稚園児あたりにもどりましょうか。

私は髪を切りに行くことに、散髪に行くことに非常に楽しみにしている時と、非常に嫌だな、怖いな〜とおびえているときがありました。

『・・・なんで?』

それは今からお話いたしましょう。

楽しみに髪を切りに行くとき、それはいつも父親と行く時でした。

日曜日の朝に行くんです。

父親の愛車、いすゞのビックホーンという四駆車で。
(これどうでもいいことなんですが、当時はパジェロが人気絶頂期であえてこの車を選ぶマニアックな父親。しかも側面にラインが入っていたんですが、消して全てカーキ色にするこだわり派)

で、ちょっとリッチな坊ちゃん風に理容室まで行くんです。

その理容室、街では少々お高めなお店。

早く髪を切ってほしくて待ち合いの所でカットされている人を見ながらワクワクするわけです。

なぜか?それはねカットされているとき、非常に心地よいからです。

すぐコクリコクリなってしまい、寝てしまうのですけどね。

で、最後のお会計の時にお店の人にチョコレートなど貰って喜んで、

『はよ、髪伸びへんかな〜』

と思うんです。

一方、

髪を切りに行くのが非常に嫌だな、怖いなと思うとき隣にはいつも母親がいました。

目指す先は破格のお値段、カット千円。

その名も『大衆カットサロン、エンゼル』

その場所は幼稚園のバスから降りた目の前にあり、いつもイヤイヤながら強制連行されていました。

薄暗い階段をコン、コン、コン、と上っていきドアを開けます。

いつもすぐ視界に入るのが、

ゾマホンがパンチパーマあてました的なおっちゃんと、

デビイ夫人のお金持ちではないバージョン的なおばちゃんが鎮座しているわけです。

いや、皆さんどう考えても、

『お、お母さん、おしっこ漏れそう・・・』

そうなる理由わかっていただけるでしょう?

カットされているときはなぜか痛いし、シャンプーは気持ちよくないし、終わってお会計の時はいつも

『はよ、帰ろうや・・・』

と思っていました。

この時から私は、髪を切る時はきっちりお金を払って心地よくしてくれるお店にと学ぶわけです。

(安くて良いなんてことは信じちゃダメ、ろくなことがないです)

そこからまた年を重ね、美容室に連れて行ってもらったとき、理容室との違いにビックリするんです。

違いは色々とあるのですが、座ってカットっするんかいなとか、シャンプー上向いて洗われるんかいなとか新鮮なんです。

極めつけは最後にワックスでセットしてもらったヘアスタイルに感動しました。

『こんな髪型あるんや・・・』
(今まで刀だった幕末の武士がピストルでビックリするのと同じ位)

さらに時を重ね、気がついて見れば自分が美容師として働いていました。

その地区では上品な美容室で働きながら、勉強させていただきました。

最後になりましたが、当店のコンセプトというのは図々しいので、私の決め事。

・お客様に必ず喜んでいただこう。

・お客様に必ず心地よくなっていただこう

・お客様を一秒もお待たせしないようにしよう

・お客様を騙すようなことはしない

御来店いただいています、お客様の皆様大変ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

代表  石川 大騎

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